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2008年11月 8日 (土)

赤×ピンク

『赤×ピンク』 桜庭一樹

間違いなく女子のための女子の話。

微妙なズレ、微妙な距離、微妙な性。

少女で女子で乙女で女性。

ただそれだけ。

何者でもない。

ときたま不安になるだって何者でもないんだもん。

そんな女子の話。

女子の話の種はいつも決まってる。

恋、服、靴、バッグ、髪、雑貨、かわいいもの。

けどそんな話はしない。

殴り合う。

まるで暴力的。

けどただの暴力じゃない。

女子たちは葛藤する。

私は何者なの?

キャットファイト、血、歓声、闇、躰、コスプレ、結婚、女子、繋がり。

女子は繋がりを大事にする。

友達でも恋人でも。

桜庭さんの本を読むと男子なんて要らない!って思ってしまう。

女子だけの世界は楽しい。

男子は恋をしたくなったときだけでいい。

何か大きなものに包まれたいときだけでいい。

女子だけの世界は醜くて美しい。

女子は弱くて強い。

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