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2010年3月22日 (月)

エリコ

『エリコ』 島田雅彦

神話のような話だった。

なんというか…混沌としていて不思議な話。

おじいさんが孫のエリコに言った言葉が心に残った。

コトバは相手を傷つけたり、滅ぼしたりすることもある。

おまえが「死ね」というコトバを使ったら、相手は命を失うことになる。

だから、コトバを使うときは必ず自分のココロを相手に預けなさい。

もし、おまえがコトバで相手を傷つけたら、おまえのココロが痛みを感じる。

コトバで相手を滅ぼしたら、おまえのココロが滅びる。

ココロを惜しみなく差し出せば、相手はおまえを信じる。

そればかりかおまえを愛し、自分のココロもおまえに預けようとする。

当たり前すぎて気付いてなかったことだった。

言霊だ。 「好き」「愛してる」「信じてる」 相手に差し出した言葉は自分の心そのもので、それを疑うのは相手のことも自分のことも疑うってことなんだ…

「嫌い」「会いたくない」「信じられない」 マイナスな言葉は相手も自分もダメにしてしまう。

一番大事なことは信じるということ。

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