秋の夕日
夕日が優しいとほっこりする。
あたしの心も穏やかだなぁって思う。
夕陽に透けて溶けそぉな紅葉を見ると帰りたいって思う。
どこにかは分からないけど、どこか他の場所。
不思議な気持ちになる。
心が急く感じ。
焦るんじゃなくて急く。
子供の頃からだった。
鍵を握ったまま家に帰らないで夕陽に染まった道をただただ歩いた。
家に帰ってもあたしの居場所なんてなかった。
帰っても誰もいないから。
いるのは世話のかかる妹。
だから親との約束を破ってただただ歩いた。
どこかへたどり着くと思ってた。
どこかに希望があると思ってた。
夕陽があたるところは清らかだと思ってた。
今もそんなふうに思ってる。
だから夕陽は心が穏やかになって気持ちが急く。
帰りたいよ。
どこだか分からないけど。
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