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2009年8月22日 (土)

流れ星が消えないうちに

『流れ星が消えないうちに』
橋本紡

胸がずっと苦しい。

読み始めから読み終わった今も胸が苦しい。

よくわからない気持ちで苦しい。

夕食の天ぷらで苦しいわけじゃない。

と思う。


恋人を亡くした奈緒子と親友を亡くした恋人の巧。

突然、二人の世界からいなくなってしまった加地。

いなくなってしまったから繋がった二人。

二人の思いと日常を交互にいなくなってしまった加地を思い語る。

けど二人はお互いに加地の名前も話も口にはしない。

二人は時々いなくなってしまった加地を通して触れ合う。

涙が出そうで出ない…

彼等の周りの人が面白いから…。

流れ星に願いをかけるほど未来を生きられる。

亡くなってしまった人を身近に感じたい思いが星にさせる。

亡くなった人は星になって見守ってくれる。

星になっていつまでもそばにいてくれる。

そう思うだけで胸の苦しさが軽くなる気がする。

だから空を見上げてしまう。

ごはんも美味しく食べれてしまう。

この人の本を読むとお腹が減る。

ご馳走様です。

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