« 2008年11月 | メイン | 2009年8月 »

2009年5月

2009年5月 8日 (金)

橋をめぐる

『橋をめぐる』
橋本紡

この人が書く話しはとても優しいと思う。

この本は六つの物語(橋)からなっている。

清洲橋。亥之堀橋。大富橋。八幡橋。まつぼっくり橋(石島橋)。永代橋。

どの橋の物語もいい。

人が生きている。

人が生活している。

一番好きなのは永代橋。

祖父のエンジと孫の千恵の夏休み。

子供の頃のあたしと祖父みたいでおかしかった。

けど物語の最後あたしはいつの間にか孫の千恵になっていて千恵と同じ気持ちになった。

まつぼっくり橋も良かった。
本当に面白かった。

中途半端な田舎より下町というところに住みたくなる。

『九つの、物語』もたまらなく好きだ。


2009年5月 1日 (金)

生きてるだけで、愛。heart01

『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子

すごく面白くて、あ!!!!!!!!!!っと言う間に読んじゃった。

過眠、メルヘン、二十五歳。

本の中の彼女はまるで自分みたいで笑えた。

全身のあらゆる体毛を剃ってしまいたい衝動に駆られても、それだけはさすがにできなかった… 限りなく坊主に近いベリーショートにはしてしまったけど。

頭の形が自分が思ってたよりも歪で絶壁だったからもぉ二度としない。

本の中の彼女は鬱でいつもイライラしてて怒ってて、もぉ生活が寝てるか怒ってるかみたいな感じで けどそんな自分にもイライラしてるんだなって思った。

同居人の彼に求めることもわからなくもない…

怒りの沸点が同じだと上手くいかないのにそれを求めてしまうんだな…

あたしがこんだけ全身でぶつかってるんだから あんただってそぉしてよ と思ってしまうんだな。

頑張れ寧子と思うけど、まぁ仕方ないよ…あたしだってそぉなるょ…と思う。

同居人の彼、津奈木に同情する。

けどこんな彼だったらいいなぁと思う。

最後、彼がとった行動は格好良かった。

五千分の一秒の富士山でいいんだ。

きっと あたしはあたしと別れられないから。

読破時間:2時間ちょっと

最近のコメント

更新ブログ

Powered by Six Apart
Member since 10/2008