図書館
久しぶりに図書館に行った。
しゃばけシリーズの最新刊を借りるため。
なのに貸し出し中。。。。。
まぁいいやと物色。
三崎亜記:廃墟建築士
桜庭一樹:ファミリーポートレイト
長野まゆみ:左近の桜
を借りる。
久しぶりに図書館に行った。
しゃばけシリーズの最新刊を借りるため。
なのに貸し出し中。。。。。
まぁいいやと物色。
三崎亜記:廃墟建築士
桜庭一樹:ファミリーポートレイト
長野まゆみ:左近の桜
を借りる。
『きいろいゾウ』
西加奈子
こんな夫婦に少しだけ憧れてしまう。
夫の名前は武辜歩(ムコアユム)、妻の名前は妻利愛子(ツマリアイコ)。
そして二人はお互いをムコさん、ツマさんと呼び合う。
ムコさんは小説家をしながら老人ホームで働いている。そして背中には大きな鳥のタトゥー。
ツマさんは周囲の植物や動物などの声が聞こえてしまうとても不思議な人。
二人は都会から田舎に移り住んだ若い夫婦。
普通の夫婦。優しさに溢れた夫婦。
だけどムコさんには秘密がある。
背中に鳥のタトゥーをいれるほどの秘密。
けどムコさんの秘密はツマさんにとったら今の生活を変えてしまうほど重大なこと。
後半はずっと胸が苦しかった。
それでもすらすらと読めてしまうのは会話のリズムがいいから。
必要なもの。
朝食のトマトと岩塩
そば殻の枕
お香「ピーターパン」のにおい
健康サンダルとその刺激
クールの目薬とその刺激
キン肉マンのどんじゃら
たくさんのバスタオル
風呂あがりのビール
階段が軋む音
緑の升目の原稿用紙
黒と木目柄の万年筆(メーカー不明)
第四小学校相撲大会でもらったトロフィー
青い目覚まし時計とその微妙なズレ
豚毛のブラシと歯ブラシ
針がレコードを削る音
コーヒーを煎るにおい
ほうじ茶を沸かす儀式
抽選で当たったディレクターズチェア
カエルの鳴き声(大合唱に限る)
明け方の空の色
裏山を吹く風
欠け始めた月
ぼくのつま
なんていうか…切ない。
必要なもの「ぼくのつま」と言われたい。
『流れ星が消えないうちに』
橋本紡
胸がずっと苦しい。
読み始めから読み終わった今も胸が苦しい。
よくわからない気持ちで苦しい。
夕食の天ぷらで苦しいわけじゃない。
と思う。
恋人を亡くした奈緒子と親友を亡くした恋人の巧。
突然、二人の世界からいなくなってしまった加地。
いなくなってしまったから繋がった二人。
二人の思いと日常を交互にいなくなってしまった加地を思い語る。
けど二人はお互いに加地の名前も話も口にはしない。
二人は時々いなくなってしまった加地を通して触れ合う。
涙が出そうで出ない…
彼等の周りの人が面白いから…。
流れ星に願いをかけるほど未来を生きられる。
亡くなってしまった人を身近に感じたい思いが星にさせる。
亡くなった人は星になって見守ってくれる。
星になっていつまでもそばにいてくれる。
そう思うだけで胸の苦しさが軽くなる気がする。
だから空を見上げてしまう。
ごはんも美味しく食べれてしまう。
この人の本を読むとお腹が減る。
ご馳走様です。
『橋をめぐる』
橋本紡
この人が書く話しはとても優しいと思う。
この本は六つの物語(橋)からなっている。
清洲橋。亥之堀橋。大富橋。八幡橋。まつぼっくり橋(石島橋)。永代橋。
どの橋の物語もいい。
人が生きている。
人が生活している。
一番好きなのは永代橋。
祖父のエンジと孫の千恵の夏休み。
子供の頃のあたしと祖父みたいでおかしかった。
けど物語の最後あたしはいつの間にか孫の千恵になっていて千恵と同じ気持ちになった。
まつぼっくり橋も良かった。
本当に面白かった。
中途半端な田舎より下町というところに住みたくなる。
『九つの、物語』もたまらなく好きだ。
『生きてるだけで、愛。』 本谷有希子
すごく面白くて、あ!!!!!!!!!!っと言う間に読んじゃった。
過眠、メルヘン、二十五歳。
本の中の彼女はまるで自分みたいで笑えた。
全身のあらゆる体毛を剃ってしまいたい衝動に駆られても、それだけはさすがにできなかった… 限りなく坊主に近いベリーショートにはしてしまったけど。
頭の形が自分が思ってたよりも歪で絶壁だったからもぉ二度としない。
本の中の彼女は鬱でいつもイライラしてて怒ってて、もぉ生活が寝てるか怒ってるかみたいな感じで けどそんな自分にもイライラしてるんだなって思った。
同居人の彼に求めることもわからなくもない…
怒りの沸点が同じだと上手くいかないのにそれを求めてしまうんだな…
あたしがこんだけ全身でぶつかってるんだから あんただってそぉしてよ と思ってしまうんだな。
頑張れ寧子と思うけど、まぁ仕方ないよ…あたしだってそぉなるょ…と思う。
同居人の彼、津奈木に同情する。
けどこんな彼だったらいいなぁと思う。
最後、彼がとった行動は格好良かった。
五千分の一秒の富士山でいいんだ。
きっと あたしはあたしと別れられないから。
読破時間:2時間ちょっと
朝はいいね。
昇ってきた太陽の光でいろんなものがキラキラしてる。
空も建物も人も空気も植物も動物も。
ときには残酷なほどに朝陽は照らしてしまうけど。
浄化される感じがいい。
朝陽も夕陽もその日を浄化してる。 と思う。
なんか余裕でてきた。
空がちょーきれい。
燃えてるみたい。
フラミンゴの大群が飛んでるみたい。
空気も染まって朱く霞んでる。
子供の頃から両親との付き合い方が分からなかった。
どのタイミングで甘えていいのか
どのタイミングでワガママを言っていいのか
学校であったことを言うのも
何を言って何を言ってはいけないのかも
わからなかった。
だから当たり障りのないことを言った
たまに嘘もついた
両親の前でもあたしは泣かなかった
家に帰りたくない
ワガママだな。
涙は渇れないんだな。
治る。絶対に治る。
そぉ念じても夜になるとダムが決壊するみたいに涙が溢れてくる。
どぉしよぉ…って。
人前では泣かないなんて安いプライドのおかげであたしは
悩みもストレスも問題も不安もない強い人間だと思われてる。
そんなの強がりなのに。
家族も友達も元恋人だった人もみんなそぉ思ってる。
あたしが夜ベッドで泣いてることなんて知らない。
誰も知らない。
助けて欲しいのに。
支えて欲しいのに。
甘えられないあたしが嫌い。
雲がきれい。
トキ色だ。
病室から見る空ってなんか違う。
宇宙船から遠い地球を見てるみたい。
転落防止の破れたネットが風で揺れてる。
なんだろ焦燥感?
なんだろ…
あの雲、空の裂目みたい。
ナイフで切ったみたいに鋭角的で鮮やか。
異空間。
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